いるま「太鼓」セッションの理念

いるま「太鼓」セッションの理念

○いるま「太鼓」セッションとは

1 平成7年に「入間市の新しい文化創造」と「生活のエネルギーを創出」することを目
的とし、毎年、地域で個々に活動している太鼓団体を一堂に集めて、多くの市民に紹介
し、入間地域の風物詩として一日楽しんでもらえるイベントと開催している。

2 主催は、いるま「太鼓」セッション実行委員会、共催を入間市とし、開催場所としては、入間市博物館の市民広場として入間博物館周辺地域等の活性化の一助とされた。

3 イベント開始当時のBステージは、薪能(たきぎのう:夜間に野外に舞台を造り、篝
火を焚いて演じられる能)の舞台用として設置(リース)され、いるま「太鼓」セッションの舞台用のAステージ(リース)とともに、いるま「太鼓」セッションのイベント当日にも使用されている。そのため約30参加団体数でも当日の演奏等が可能となっている。

4 事業経費は、参加団体の負担金、補助金(入間市)、その他寄付金によるものとされ、
近年では、補助金の減少から企業からの協賛金を募り、協賛企業増に努めている。

5 そして、開始した当時としては、ただ参加団体の発表の場とするだけでなく、テーマ曲(「大地」(森山高義氏作曲)を皆で合奏して、団体同士のネットワークも作っていくとの考えのもと、フィナーレ等において演奏され現在に至り、イベントの一つの特色となっている。

○フィナーレについて

1 当初から、森山高義氏に合同曲を作曲依頼して、合同曲「大地」を皆で合奏して、団
体同士のネットワークも作っていくとの考えにより、各参加団体の発表後にイベント最
後の演目としてフィナーレを実施し、会場全体を盛り上げ、イベントを終了させている。

2 いるま「太鼓」セッションというイベント名に見合った内容にするため、毎回、新曲(「国境なき空間」、「対話」、「結」、「風」、「融和」、「楽」他)を作成し合同曲として「大地」の他に演奏(数年間)しており、オープニングでも「木遣り」「仁羽」という曲を合同で唄ったり演奏していたが、参加団体の負担になるとのことから現在のフィナーレとなっている。

3 現在は、「大地」、「エイサー(唐船ドーイ)」、「自由演奏」となっている。

(1)自由演奏は、セッションという意味合いからフィナーレに取り込んでいる。
セッションの意味:
・集団で行う活動がなされる期間(5月全体会議~当日、練習日、当日等)
・複数の演奏家が集まり、合同演奏(「大地」及び「エイサー」)、
即興で音楽を演奏(太鼓ワークショップ、カチャーシー、自由演奏等)
(2)最終的に皆とその時間を共有できてよかったと思える演奏ができたこと、「また皆
とセッションしたい」、それを表現できる時間を共有する。
(3)セッションするというのは、それぞれの参加団体の音楽性を認め、その違いから起
こる「予想しなかった効果が生じるものを楽しむ」のがセッションの醍醐味でもあり、それを多くの人に伝える喜びを味わう。

○エイサーについて(今年度エイサーの演奏はありません)

1 毎年、新曲を合同曲としてイベント当日に演奏するためには、合同練習に
参加して、チームの新曲の練習以外に曲を覚えたりする時間をとられること
は極力避けたい等の意見により、簡単に覚えられるエイサーを演奏する
ことを選択した。また、観客の方にも一緒にカチャーシー(カチャーシーは、テンポの速い沖縄民謡の演奏に合わせて踊られる、両手を頭上に挙げ、手首を回しながら左右に振る踊り。)を踊ってもらうことにした。

2 エイサーをフィナーレにしている理由

(1)10年ほど前から見られるようになった激しい振りが魅力の「よさこいソーラン」
や、バチをもって踊る変化が魅力のエイサー、あちこちに「連」のある阿波踊りなどが小学校の運動会等でも演じられていた。
(2)いるま「太鼓」セッション参加団体である東野高等学校がエイサーをイベント当日
に発表しており、その指導者から『いるま「太鼓」セッション』の合同曲としてエイサーを指導していただけるとの承諾を得ることができた。
(3)エイサー以外に、秩父屋台囃子なども候補にあがったが、曲が速く難しくもあり、
約200名の人数で演奏するには練習時間が足りず、他の簡単な曲及びその指導者もいなかった。
(4)「唐船ドーイ」は、エイサーやカチャーシーの定番曲でもあり、クライマックスに  用いられることが多く、航海から船が無事沖縄に着いた喜びを歌いあげている曲目であるということ。
(5)そしてカチャーシーは、祝いの席の最後に踊られるもので、自由に即興で踊る
踊りであり、当日しか参加できない参加者、観客でも簡単に参加できるのも大きなメリットある。
(6)私達も、今日まで『いるま「太鼓」セッション』に関わってこられた方への感謝
と、当日のイベントを参加団体、スタッフ、来賓、観客などの方々と明るく元気に、楽しく無事に終了できることの喜びを、エイサー、カチャーシーで福を呼び込みながら幸せをカチャーシ(「かき回す」の沖縄の方言「カチャース」が語源)』して、最後の締めのための自由演奏に引き継いでいる。

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